どんなに良い話をしていても、話し方が絶望的につまらなかったら誰も話を聞いてくれません。ぬいぐるみに向かって延々と独り言を話しているのと同じです。
今回は、とある大学教授に教えてもらった「聴衆(聞き手)を飽きさせない話し方のコツ」についてお伝えします。人前で話す機会の多い方はご参考に。
話し方のコツ
聞き手を飽きさせない話し方は、次の3つの話しかたを組み合わせることで達成できます。
- 全員に向かって話す
- 特定の1人に向かって話しかける
- 独り言をいう
この3つのパターンで話をすることで、相手を飽きさせずに済むんです。
1つずつ簡単に説明しておきます。
①全員に向かって話す
まず1個目は「全員(全体)に向かって話す」です。
これはセミナーや会議など、話す相手が多いときのよくやる話し方でもあります。
「みなさん、こんにちは!」が典型例で、”みんな”に向かって話しかける方法です。つまらないセミナーは最初の挨拶の流れで延々と全員に向かって話し続けるので、だんだんと飽きてきます。
⓶特定の1人に向かって話しかける
これは1対1で話をしていたり、数人の友達と会話をしているときの話し方です。
名前を呼んだり相手の目を見ながら話したり、話しかける相手のほうに顔を向けて話しかけたりします。
③独り言
誰かに聞いてもらおうと思って話すのではなく、自分自身に向かって話しかける方法です。
家の中で鍵を探すときに「あれ?どこに置いたっけ?」と独り言を喋ったことは誰にでもあるはず。僕はよく外出先でも独り言をいうので周りの人たちにキモがられることがありますが、きっとみんな自分の家では独り言をたくさん喋っているはずです。
組み合わせることで聞き手は飽きなくなる
聴衆(聞き手)を飽きさせないためには、いま説明してきた3つの話し方を組み合わせるのがコツになります。
5分程度の話であれば①や⓶の話し方だけでも大丈夫ですが、30分以上話をするのであれば、必ず
- 全員に向かって話す
- 特定の1人に向かって話しかける
- 独り言をいう
をバランスよく組み合わせて話さないと、聞いている人は間違いなく飽きてしまいます。
どんなに素晴らしい内容を話していても、どんなにタメになる話をしていたとしても、飽きるので全然内容が頭に残りません。「なんか時間を無駄にしたなー。」「やっと話が終わった。」という印象を与えるだけです。
だから相手を飽きさせないために、ところどころ全体に向かって話かけたり、ときどき聴衆の誰か1人に向かって話を振ってみたり質問してみたり、自分で話したことに自分でツッコミを入れてみたり(独り言)…話し方を混ぜ合わせて話す必要があります。
授業がつまらない学校の先生、校長先生のお話、社長のスピーチなどが絶望的なまでにつまらなかったりするのは、3つの話法を組み合わせずにどれか1つの話し方でしゃべり続けているからです。これでは、よほど面白い話でもない限り聞き手はしだいに飽きてしまいます。
「寝る」「退席する」「内職をはじめる」 など、聞き手が興味をもってくれず悔しい思いをしたことがある人は、今日から3つの話法を組み合わせて話すようにしてみてください。長時間話しても聞き手が飽きなくなり、ちゃんと聞いてくれるようになりますよ!
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