ルールの変更を想定しているか?YouTubeの審査基準変更で思い知った人生設計のリスク

久しぶりにYouTubeに動画をアップロードする機会があったので、ついでにグーグルアドセンスの申請ができないかと思って管理画面を見てみたら驚きの事実が!

久しぶりにYouTubeに動画をアップロードして、ついでにアドセンスでも…と思って収益化しようと思ったら、

・過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間
・チャンネル登録者数が 1,000 人

に達するまで審査できないだと⁉️

ユーチューバーのハードル上がりすぎ! pic.twitter.com/Yw0675tDu5

— 陽平@雑記ブログ&投資 (@matome_pro) 2018年5月4日

たしか昨年末(2017年末)に見た時はYouTube用アドセンスの審査基準は「チャンネル動画の再生回数が1万回以上に達した時」だった気がするんですが、いつの間にかハードルが上がってました。

調べてみたら、どうやら今年の2月ころに改定されていたみたいです。YouTubeは全然やらないから気付かなかった…。

2018 年 1 月 16 日、YouTube はパートナー プログラムの新しい資格要件を発表しました。チャンネルの過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間、チャンネル登録者が 1,000 人に到達すると、このプログラムに参加できるかどうかが審査されます。

YouTube パートナー プログラムの概要より抜粋

以前の「1万回以上再生」であればギリギリクリアできてたんですが、

「もう無理!」って感じになってます。

改定前の1万回再生時代であれば、1分くらいの動画を大量に作ってとにかく再生”回数”だけ増やす作戦が使えたのですが、再生時間数やチャンネル登録者数 が基準になると一気に難しくなります。

もちろんYouTuberとして本格的に生きていこうとしている方たちからすれば、

  • 過去 12 か月間の総再生時間が 4,000 時間
  • チャンネル登録者数が 1,000 人

でも楽勝なんでしょうけど、 素人YouTuberがお小遣いを稼ごうとするのには難しくなったなあ~と感じました。目次

  1. YouTuberは狭き門になりそう
  2. ルールが変わることを想定しているか?

YouTuberは狭き門になりそう

株式会社クラレが発表した2018年版「新小学1年生が将来就きたい職業ランキング」の15位にYouTuberがランクインしたことが先月話題になりましたが、このままのペースでいくとYouTuberはごく一部の限られた人しかなれない職業になるかもしれません。

2017年までの感覚では「ちょっと面白い動画を撮ってYouTubeにアップロードすればお金がもらえる」くらいの、頑張れば自分にも出来そう!みたいなポジションだったのがYouTuberでした。

しかし冒頭でもお伝えしたとおり2018年からは審査基準が厳しくなっておりYouTuberとして「食っていけるレベル」になるどころか、「そもそもYouTuberになれない」人が出てきそうな雰囲気さえ漂ってきています。

今年の初めまでは「今は再生回数が伸びないけど、俺は必ずYouTuberになる!」と頑張っていた人たちの中には今回の審査基準改定で心を折られ、YouTuberになる夢を諦めた人がいるかもしれません。

いまYouTuberとして有名なヒカキンさんは、壮絶な生活を何年も続けながら毎日YouTubeに動画をアップロードしていたそうですが、はたして今の審査基準でもYouTubeをやろうと思うのだろうか…。

状況が変わればルールも変わる…とは言いますが、「将来就きたい職業のアンケート」に答えた新小学1年生たちが小学校を卒業する頃には、YouTuberへの道は狭き門になっているかもしれませんね。

ルールが変わることを想定しているか?

実はここまでは前置きでここからが本題です。

YouTubeの審査基準が変わったように、誰もが絶対に「守るべきもの」「変わらないもの」だと信じがちな”ルール”そのものが変わることが、世の中ではよくあります。

たとえば年金制度は徐々に支給年齢が引き上げられ、昭和19年には男女ともに55歳から支給されていたのですが、現在では65歳になっています。

しかもこれからさらに引き上げられ、将来的には70歳くらいからの支給になりそうだとか…。

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

厚生年金の支給開始年齢(日本年金機構)

最近だと、選挙で投票できる年齢が20歳から18歳へと変わりました。

このように、ルールは変わるものなんです。

こういったルール変更を、僕たちはいつも想定しておいた方がいいです。

よくファイナンシャルプランナー(FP)や保険屋さんが「老後資金が~」とか「将来このくらいの生活費が~」みたいなことを言っていますが、あれは基本的に『現在のルールがそのまま20年、30年先にも適用され続けた場合』に過ぎません。

僕たちはさらに一歩進んで、途中でルールが変わった場合、それも、自分にとって悪い方に変更された場合をある程度想定しておく必要があります。

  • 税金が上がるかも
  • 年金制度が破綻するかも…

こんな風に、自分にとって都合の悪い方向へ”ルール”が変更されたときに備え、ときどき脳内シュミレーションをしておいた方がいいなあ…とYouTubeの一件を見て感じました。

とくにビジネスをやっている方は、ルールが変更されることはしょっちゅうあります。

Googleの検索アルゴリズムが変わってブログからの売り上げが消滅した人の話など、定期的に聞きます。今のルールのでは安全な立場にいる方でも、いつルール変更によって立場が危うくなるかわかりません。

僕が好きな投資マンガ「インベスターZ(15巻)」でもルール変更のリスクについて描かれています。

ビジネスと人生設計では状況が違うかもしれませんが、

  • ルールが変わったら自分にどのような影響があるか?
  • どういう風にルールが変わりうるか?

をときどきシミュレーションしておきたいですね。

ルールが変更されることを想定しておけば、実際に変更された時でも余計な傷口を広げずに済んだり他の人よりも冷静に、しかも早く行動できたりします。とっさの判断がその後の人生を大きく変える可能性もありますので、最悪の事態は想定しておきましょう。備えあれば憂いなしです。

ルール変更がビジネスに与える影響(ダメージ)についてはこちらも参考になります。

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