変えられるものを変える勇気を、
変えられないものを受け入れる冷静さを、
そして両者を識別する知恵を与えたまえ
これはアメリカの神学者、ラインホールド・ニーバーの言葉だとされていますが、 非常にたくさんのことを教えてくれています。
生きていく中で「変えられるもの」「変えられないもの」がいろいろあります。
特に「変えられないもの」は自分にはどうしようもできないので、イライラしてしまうようなこともあります。
たとえば学校の授業時間、電車のダイヤ、家族や恋人の性格などなど…。
これらは「変えられないもの」なので、自分が必死になって変えようと努力しても決して報われることはありません。
なので、これらのことを変えようとする行動は全て無駄です。
人生をよりよく生きていきたいなら、あるいは、なにか自分の要求を達成したいなら、「変えられるもの」だけにアプローチする必要があります。
なんでこんな話をしたのかというと、先日、こちらのツイートがバズってたからです。
「無断欠勤する人」を「無断欠勤しない人」に変えようとするよりも、勤務シフト(システム)を変えた方が早いというのは理にかなってますね。
人間関係にも言えるけど、他人を変えようとするよりも自分が変わろうとした方が早い。
— 陽平@効率よく生きる (@matome_pro) 2018年3月19日
経営者や部活の部長など「リーダー」としての立場にいる方の中には、
- 取引先とトラブルをよく起こす部下がいる
- 練習に参加しない部員がいる
など、部下や部員の行動に悩まされている方がいるのではないでしょうか?
あるいは、
- 会社の上司が加齢臭臭くてイライラする
- 敬語を使ってこない後輩がいてウザイ
- 父親がトイレの便座を降ろさなくて困る
- 借りたものをなかなか返してくれない友人がいる
など、職場の同僚や先輩、一緒に住んでいる家族や仲の良い友人たちの行動・性格に悩まされている方もいるかもしれません。
それら他人の性格・行動はすべて「変えられないもの」の代表格です。
変えようとしても、ほぼ100%変わることはありません。
頑張って他人の性格や行動を変えようとするよりも、自分自身が変わった方がストレスなく生活できるし気分よく生きられます。
しかも自分が変わるだけなので、他人を変えようとするより100倍速く成果が得られます。
先ほどの例で言えば、
- 取引先とトラブルをよく起こす部下がいる⇒そもそも取引先と関わらない部署に異動する
- 練習に参加しない部員がいる⇒その部員の存在を忘れる
- 会社の上司が加齢臭臭くてイライラする⇒芳香剤を設置する。窓を開ける。なるべく一緒の部屋にいないようにする。
- 敬語を使ってこない後輩がいてウザイ⇒「コイツはこういう奴なんだ」と諦める
- 父親がトイレの便座を降ろさなくて困る⇒男性用の便器を作る。便座が上がらないように接着剤で固定する。など
- 借りたものをなかなか返してくれない友人がいる⇒そもそも、モノやお金を貸さない
とかですね。
「こちらが折れる」みたいに見えるので悔しく感じる方がいるかもしれませんが、他人を変えようとしても単なる意地の張り合いになるだけで、希望した成果が得られることはまずありません。
他人を変えようとして頑張れば頑張るほど子どものケンカみたいになって惨めになるだけなので、
- 諦める
- 許す
- 無視する
- 自分ができる範囲で行動する
ようにしたほうが、結果的にストレスも余計なトラブルも少なくて済みます。
あまり活用する機会はないかもしれませんが、「なんでアイツはいつも○○なんだ!」「なんでアイツは○○してくれないんだ!」みたいなことで精神を消耗している方がいたら、参考にして頂けると嬉しいです。
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