自己紹介記事にも書いたのですが、僕はむかし資格試験マニアでした。
「資格」に興味を持ったきっかけは、中学生のころにやっていた【トリック】というドラマのワンシーンです。
上田教授と能力者がバトルを繰り広げる際、自分の強さをアピールするために
柔道!剣道!合気道!通信空手道!茶道!書道!
合わせて25段!
剣道!弓道!少林寺拳法!空手道!電卓検定!華道!茶道!
合わせて26段!
のような具合で、ヘンな名乗り合いをしているシーンがありました。
それを見て、
うっわ、おもしれえ~。
俺も将来、こんな感じのギャグを使いてえええ!!
と、変なスイッチが入り、それ以来、資格集めに興味を示すようになったんだと思います。
何年もかけてコツコツと集めていったので、僕がこれまでに取得してきた資格一覧と合格のコツを書いてみました。
これから資格を取る方の参考になるといいな。
漢字検定2級
はじめて取得した資格は、中学2年の時に取った漢字検定3級。
漢字はなぜか親しみやすく興味をもっていたので、高校2年のときには2級を受験して合格。
大学時代には準1級も受検したんですがレベルが違い過ぎて不合格になり、それ以来受けていません。
「おとぎぞうし(御伽草子)」が書けなかったことだけはよく覚えています。
漢検2級は合格率が20%程度とのことで、参考書を毎日1時間、3カ月程度勉強し、最後に過去問や想定問題をたっぷりやれば合格できるのではないかと。
漢字は
- 読み
- 書き
- 部首
- ことわざ・四字熟語
などがあるので、全体をまんべんなく勉強しておく必要があります。
まとまった時間が確保できない場合でも「読み」や「四字熟語」はスキマ時間を活用すれば暗記できるので、普段忙しい方はスキマ時間に暗記系の勉強をしておき、まとまった時間が確保できるときは「書き」を重点的に勉強したいところです。
危険物取扱者乙種1~6類
ガソリンスタンドでバイトする際「乙四の資格を持っていると時給が上がる」と知り、まず最初に乙四を受検。
大学生になったらガソリンスタンドでバイトしようと思って高校3年の6月頃に受けたのですが、合格後、結局一度も活用する機会は訪れませんでした。
高校の化学ⅠB・ⅡBの知識があると有利で、僕も高校時代は化学が得意だったのでなんとかなりました。
ただし法律分野で手こずった記憶があるので、化学が得意な人も安心せずにしっかり勉強してほしいところです。
こちらも1カ月(20時間)くらい勉強すれば合格できます。基本科目の勉強を一通り終えたら、あとは過去問を繰り返し解いて傾向と対策を練っておきましょう。
危険物取扱者乙種は、乙四などどれかを1つでも取得しておけば他の種類を受験するときに法律や物性の試験が一部免除になります。
最初の資格を取るのが一番難易度が高いのが特徴です。
ちなみに去年、10年ぶりに顔写真を更新しなければならなかったんですが、使う機会がないので更新しませんでした。
だからたぶん僕はもう有資格者ではないです。免許失効。
これから乙四の資格を取得しようと必死に勉強してる方がいるかもしれないのにこんなことを書くのもなんだけど、
乙四を持ってても使う機会は少ないです。
なので、資格試験を受けること自体が趣味の方とか、仕事でどうしても必要な方以外は受検をおすすめしません。
甲種火薬類取扱保安責任者
こちらも大学時代に暇を持て余してた頃に取得した資格。
化学が得意だったのでわりと簡単だった気がします。
高校化学の知識をマスターしていれば苦労しないと思いますが、あまり馴染みがない方は苦労するかもしれません。
これも3カ月、100時間を目安に勉強すれば合格できそうですが、基礎知識として高校化学の知識を持ってないと厳しいかもしれません。
合格後、ついでに丙種火薬類製造保安責任者の資格も取得しようと思って受検しましたが、こちらは不合格に。
合格すれば花火の製作などができるらしいのですが、残念でしたね。
毒物劇物取扱者(一般)
なにか面白そうな資格はないかと本屋で立ち読みし、「これなら受かりそう」と思って受検しました。これも大学時代に取得。
毒劇は農薬用、一般用などとランクがわかれていますが、たしか「一般」が一番多くの毒劇物を取り扱うことが出来て難易度も高かったはずです。
高校で化学をみっちり勉強していたおかげで、化学系の資格は一発で合格できました。
これも3カ月、100時間の法則で合格できますが、高校化学の知識がないと厳しいでしょう。
茶道初級(裏千家)
高校の授業で取った資格です。
学校に茶道部と茶室があったので、1年間、週1回のペースでお茶を点てて茶菓子を食うという授業があったので取りました。
授業なので難しい試験はなかったと思いますが、美味しいお茶を点てたければ「お湯の量は少なくする」「教科書どおりに実践する」ということを学べたのは大きかったかもしれません。
高校生くらいだと「量が多い方が得。」という感覚があるので既定のお湯の量よりもたくさんのお湯を入れてお茶を点てがちなんですが、お湯が多すぎると味が薄くなって美味しくないんですよね。
それに気づかないクラスメイトが多かったので、僕が点てたお茶はなぜか美味しいと評判でした。
教科書どおりにやっただけなのに(笑)
「ちゃんと教えられたとおりに実践すると美味しいお茶が飲める」
「教科書どおりに実践すれば成果が出せる」
という経験が積めたのは自分にとってプラスでした。
あとは童謡の「ずいずいずっころばし」の歌詞の意味について教えてもらえたりしたので、雑学が少しだけ増えました。
難易度は低いので、お茶の先生に2時間くらい教えてもらえれば合格できると思います。
あと、お茶の資格を持っていると、変なカードがもらえます。
全国のホテルや旅館に優待価格で宿泊できるカードみたいで、10%くらいは割り引いてもらえます。
優待カードを取るために頑張るのもいいですね!
少林寺拳法初段
大学生の頃に1年間だけ部活でやってました。
道着姿に黒帯ってカッコいいですよね?
ということで、なんでもいいからとにかく黒帯が欲しくてやってました。
白帯→3級(茶帯)→2級→1級→初段
と順を追って昇給・昇段。
昇給・昇段試験そのものは楽勝だったのですが、筆記試験がとにかくめんどくさかったです。
各試験ごとに「少林寺拳法の教本」の内容をまとめる課題が出され、原稿用紙に書いて提出しなければならないのですが、とにかく「字のきれいさ」にうるさかった…。
僕はめちゃくちゃ字が汚いので、丁寧に書くのに苦労しました。
しかもボールペンで記入なうえに【修正液禁止】という謎のルールがあったので、途中で書き間違えたら最初から書き直しです。
体育会系部活の悪い部分を見事に体現している悪習でした。
最初から黒帯をとることが目的だったので、黒帯試験合格とともに部活は退部。
証明書みたいなものも貰いましたが、大学の部室に(たぶん)保管されてます。
なぜか3級に合格したときの紙だけが自宅に残ってました。
外部に証明する手段がないのですが、武道関連の資格は警察に問い合わせると取得状況がわかるそうです。
少林寺拳法には
- 流水蹴り(前・後)
- 天地拳
- 燕返し刈足
など、かっこいいネーミングの技がたくさんあったので、友達に説明するときだけカッコつけることができて楽しかったです。
どう考えても名付け親は中二病を発症してますね…。
剣道初段
これも趣味で取得。
証明書が手元にないので、警察に問い合わせないと外部に証明できないパターンです。
仕組みがよくわからないのですが、1年くらいやって最初に受けたのが初段の試験でした。
基本動作だけできていれば受かるらしいのですが、僕は1回目の試験で不合格に。
同じ会場で受験者が50人くらいいて、そのうちの3人だけ不合格だったらしいので少数派に入りましたね。
2回目の試験では合格しましたが、他の資格試験では1発合格ばかりだったのでけっこう屈辱的でした。
木刀を使った「型」の試験も受けたけど、あれって、いつも自分がどっちなのかわからなくなるんですよね~。
2人1組で仕太刀・打太刀をそれぞれやるんだけど、いつも相手の構えを見てから自分の太刀を決めてました。だから落ちたのか?
実技以外に筆記試験もあったのですが、僕の試験会場では
「神の見えざる手」
「神の声」
が降臨したおかげで楽勝でした。
通称:カンニングともいいます。
日本語検定3級
なんのために受けたのか全く意味が分からないけど、会社に入った頃に新入社員全員で受けさせられた資格です。
もちろん勉強なしで一発合格。
第二級陸上特殊無線技士
ちょっと特殊な電波系の機械を扱う仕事をしていたので、仕事の関係上取得しました。
参考書を見ながら勉強したはずなんですけど、まったく記憶に残ってないです。
でもたぶん5時間くらい勉強すれば合格できると思います。
仕事の関係で取得したので、もしかしたら「神の見えざる手」が働いているかもしれずあまり参考にならないかもしれませんが…。
エックス線作業主任者
これも仕事で取得した資格です。
合格率が20%らしいのでちゃんと勉強すれば僕でも受かる資格なのですが、これはヒヤヒヤしました。
いちおう一発合格できましたが、仕事で取得する人が多いので他の資格試験とは違って”ひやかし受検”をする人が極端に少ないです。
そのため、他の資格試験とは違って「どうしても合格したい!」というガチ勢ばかりが受検します。
単純に合格率だけで難易度を見定めることができず、異色の試験でした。
参考書を一日2時間~3時間、2カ月間の詰め込みで勉強をしたあと、とにかく問題集で問題を解きまくったおかげで合格できたのですが、今考えると問題集だけやっておけば合格できたような気もします。
電卓の使用が許可されているほど計算問題が難しいので、数字が苦手な方は気を引き締めて勉強しないと不合格になるかもしれません。
大型運転免許(一種)
これまた仕事で取得。
貨物トラックの運転とかで必要だったので取得しました。
大型免許からは深視力(しんしりょく)の検査があるのですが、僕はこれが苦手です。
一度免許を更新したことがあり、その時にも深視力検査があったのですが、なんども受け直しましたね。
いまはもう使わないので、次回の更新時には大型免許は返納する予定です。
普通自動二輪免許
バイクの免許が欲しくて取得しました。
まったく乗らないんですけどね。
教習に使うバイクって自転車とは違って前輪が左右に動かせないから、右左折と「8の字」で苦労しました。
しかも1回も公道に出ないで免許がもらえちゃうんですよね。
免許を取ったあとで友達にバイクを借りて公道を走ってみたけど、バイクで公道を走るの怖すぎ!
ゴールド免許ですけど、全く運転する機会がないから違反も事故も起こさない(起こせない)という…。
ペーパードライバーです。
学芸員
大学時代に単位が欲しくて取りました。
週1時間だけ博物館学の授業を受けて、実習を何回かやって取得。
学芸員の資格があると図書館や美術館で働きやすいって話があるらしいけど、公的な機関であれば公務員がそういう仕事に就くので、学芸員の資格を持ってるからといって就職に有利ってわけではないそうです。
また、学芸員の仕事としては
- 資料の保存・研究
- 教育・文化活動の促進
の2本柱なんですが、常識的に考えて、大学でちょこっと勉強して単位を取っただけの人に「奈良時代の貴重な絵画の修復」をさせたり、来館者に芸術作品の説明をしてあげたりできるわけないですよね。
こういうのはその分野で何年も勉強してきた人や、特殊なスキルを持っている人がやるものです。
ということで、学芸員の資格を持ってても美術館や図書館などで働けるわけではないし、就職に有利なわけでもありません。
学芸員資格に憧れている方は、趣味で取得する以外に活用する場面がありませんのでご了承を。
博物館学を受講する際に教科書を買ったのですが、一度も使わないまま終了しました。
特別な試験を受けた記憶もないので、たぶん実習さえやっていれば合格できるんだと思います。
大学以外のルートで取得しようとしている方には参考にならなくてすみません。
大卒の資格(学士)
僕はこれでも大学を卒業しているので「学士」の資格(称号?)を持っているみたいです。
使う機会は一度もないけど。
会社に就職する際、「大卒」の枠で入社できたくらいしか、使い道がなかったです。
いまはもうその会社も辞めたので、活用する機会はゼロ。
資格の有無と実務能力は関係ない
ここまで取得した資格を散々自慢してきましたが、
資格の有無と実務能力は
一切関係ありません。
たくさん資格を持っているからといって有能とは限らないということです。
むしろ無能な人間ほど資格のようなある種の「ブランド」を欲しがるものなので、実務能力が低い場合が多いのではないかと・・・。
資格試験に受かることで「資格試験に合格できるくらいの知識を持っている」ことの証明にはなりますが、「実務能力に長けている」ことの証明にはなりません。
むかしは僕も勘違いしていたし、資格試験を受ける人の中にはこれを勘違いしている方が多いんじゃないかと思います。
資格は持ってるだけでは意味がないし、その人の能力とも関係ないです。
「この資格を持ってるから収入が増える」というパターンもそんなに多くないし、資格試験を受検する前に、このへんのことはよく理解しておく必要があります。
資格試験にも言えますね。
資格や免許を持っていれば収入が増えると勘違いしているパターン。取得した資格・免許を活かした仕事をして、さらに成果を出さなければ何の意味もない。
資格を持ってれば収入が増えるのはガソリンスタンドのアルバイトだけ。
— 陽平@完全キャッシュレス化 (@matome_pro) 2018年3月7日
弁護士とか公認会計士のように、世間的には高収入につながりやすい資格もあります。
しかしそれは売れっ子の人に限ります。
弁護士でも、事務所に所属してなかったり自分で仕事を取れないせいで収入の低い人はいます。
そういう人はコンビニでバイトした方が稼げるんじゃね?っていう場合もあるので、収入を目当てに資格を取ろうとしている人は一度考え直した方が良いです。
資格を取得しても、その資格を活かせなければ何の意味もないですから…。
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