無駄を省くデメリット。極限まで無駄をなくすとイザという時に困る

よく会社とかで「無駄をなくそう!」といった内容のスローガンを耳にすることがあります。「節電」「節約」「経費削減」などです。

この無駄を省こうとする精神、効率を求める精神は素晴らしいのですが、あまりにも効率を求めすぎたり無駄を省こうとし過ぎたりするのは考え物です。過ぎたるは猶及ばざるが如し。

無駄を省くデメリットについてまとめてみました。

無駄を省くデメリット

無駄を省きすぎると、イザという時に人員や物資が不足してしまい対応できません

たとえば多くの会社には今すぐ首を切りたい”余剰人員”がいます。

彼らは普段はサボってばかりいるため会社からすれば「無駄」以外の何物でもないのですが、災害やトラブルが発生した際には戦力として使えます。もしも「サボってばかりいる無駄な人員だから」という理由で解雇したりすると、通常時は支障なく業務を進めることができますが、トラブル発生時には人が足りなくなり業務に支障が出るでしょう。

自宅などに備蓄している災害用の食料や水も、普段は使わないくせに場所を取ってばかりなので邪魔なだけです。しかし災害が発生した際には近所の食料品店では水も食料も買えなくなりますので、非常食が無いと飢え死にすることになります。

「どうせ近所の避難場所や公務所に行けば非常食がもらえる」としても、被災した状態で外出する気力が湧くとは限りません。土砂などで物理的に孤立することもあります。平時には明らかに”無駄”に感じるものでも、有事への備えとして手元に用意しておく必要があります。

このように一般的には無駄を省くのは良いこととされていますが、中には『必要な無駄』もあるのであまりにも効率を求めすぎたり無駄を省きすぎたりするのはかえってよくありません。無駄を省くデメリットになる場合もあるんです。

「冗長性」「遊び」のおかげで無理なく機能する

「必要な無駄」のことは『冗長性』とか『遊び』とも呼ばれます。

一見無駄に見えるアイテムでも、その無駄があるおかげでミスを回避できたり損害を避けられたりします。通信工学や情報通信の分野ではわざわざコストを掛けてでも冗長性を作るそうです。ミスや事故が絶対に許されないからこそ、イザという時への備えとして無駄な部分を作っておくんですね。

探査機「はやぶさ」のクロスエンジンにもこの考えが取り入れられており、重大な事故が発生しましたが奇跡の生還を可能にしました。

「サボり蟻」が必要な理由

生物の世界でも意図的に無駄を作っています。

蜂や蟻のコロニーでは、よく観察すると仕事をしていない「サボり蜂」「サボり蟻」が見つかるそうです。

普段はサボっている個体がいるおかげで、普段一生懸命働いている個体に欠員が出た時でもすぐに補充できるためコロニー全体は無傷でいられます。もしもギリギリの数しかいなかったら、敵に襲われた時や仲間がケガをしたときには巣全体の個体が危険にさらされます。大ピンチです。

これは蜂や蟻に限らず、人間でも同じです。

会社から無駄な人員を削減しすぎると、トラブル発生時に残った社員がいつもの2倍働くことになり全員が過労で倒れてしまう…といった悲劇を生みます。

経営者は「トラブルの発生頻度は低いから」とコストカットを優先しがちですが、アクシデントは一定の確率で必ず起こりますせっかくコストカットしても1回のアクシデントですべてを失うこともありますので、ある程度の余裕を持たせておくのがリスクマネジメントの基本です。

某Aチームの隊長もこう言っています。「足りないより余る方がずっといい。」

ニートも(たぶん)必要

今回は無駄があるおかげで

  • 重大なアクシデントが発生してもなんとかなる
  • 集団や組織が健全に機能する

という話でした。

おそらく「社会のゴミ」「人類の無駄」と呼ばれている僕のようなニートも、きっとなにかの役に立っているんだと思います。ニートがいるおかげで経済が回っていますし、ニートが後ろに控えているからこそ最前線で働いている方たちは安心して仕事ができるんです。

正直最前線の方々が倒れた時に自分に何ができるのかさっぱりわかりませんが、「イザという時は俺たちニートに任せろ!」という気持ちで日々を過ごしたいと思います。

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