僕の家では親が新聞を購読しているため、新聞と一緒に折り込みチラシが毎日届きます。
ネットでは知ることができない地元の情報が手に入ったりオフラインでも情報収集できたりするので、折り込みチラシをよく眺めています。自分には買えないと知りつつも、車や家の広告を見るのが好きです。
今日もいつものようにボンヤリと折り込みチラシを見ていたのですが、珍しい広告を見つけました。楽天スーパーセールの広告です。
楽天といえばアマゾンに並ぶネットショップの代表格。そんなインターネットの申し子がデジタル世界から飛び出し、現実世界で印刷物の広告を出すはずがありません。
なにかの間違いだと思ってよ~く見直してみたのですが、広告の内容を見て納得しました。
この広告、普段はインターネットを使わない人たちにも楽天の素晴らしさを知ってもらうために配布されたものだったからです。
普段は近所のスーパーに買い物に行くのでインターネットでは買い物なんてしない人たちに、楽天の存在感をアピールしています。
広告に掲載されている全商品には、
- QRコード
- 楽天市場での検索キーワード(商品コード)
- 「送料無料」である旨
も記載されています。
これだけお膳立てされていれば、スマホを持っている人であれば「普段はネットで買い物をしないけど、楽天は使ってみようかな」という気持ちにさせてくれます。
新聞を購読しているような人たちって、高齢者とかインターネットに慣れていない人が多いです。
そんな高齢者やアナログ原人たちに「ネットで買い物をするとこんな物が買えますよ~。しかも近所のスーパーよりも安く買えるし、送料無料で自宅まで配送してくれますよ~。」と、餌を垂らしています。
外出しなくても買い物ができて、しかも近所のスーパーよりも安く買えるなら使わない手はありません。これまでネットショッピングを敬遠してきた人でも、「ちょっとネットで買い物してみようかな?」という気持ちになるはずです。
しかもご丁寧に購入手順まで詳しく記載されているので、少しでも興味を持った人なら絶対に買っちゃいますよね!
政府は2019年10月の消費税の増税と共に、現金を使わないキャッシュレス決済で買い物をした人にはポイントという形で還元する方針を発表しています。
増税を機にキャッシュレス決済へ移行する人の数が急増することが見込まれ、これに伴い、キャッシュレス決済を提供する事業者では顧客の囲い込み合戦が過熱しています。
今回、楽天がスーパーセールの広告をネットだけではなく印刷媒体でも告知したのは、増税(およびポイント還元)以降も楽天経済圏で買い物をしてもらうための布石ではないかと僕は予想しました。
楽天は最近になってからキャッシュレス決済における活動を増やしており、楽天が運営するスポーツスタジアムで完全キャッシュレス化をしたり、楽天ペイとsuicaで提携するなど様々な布石を打っています。
5年後、10年後にキャッシュレス決済の分野で主導権を握るのがどの事業者になるのかは分かりませんが、楽天が行った「新聞折込チラシでの広告」はこれまでネットショッピングやキャッシュレス決済に無縁だった人たちを取り込み、自社サービスへの顧客の囲い込みに一役買いそうです。
楽天スーパーセールはポイント2倍の一大イベント!まだチェックしていない方は下記リンクからどうぞ。僕は父の日のギフトと日焼け止めでも買おうかと思います。
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