お菓子のサイズダウンによる実質的な値上げと原因。消費者ができる対抗策

僕はお菓子が好きでよく食べているのですが、最近あることに気付いてしまいました。

お菓子が小さくなっているのです。

最初は自分の体が成長したせいで、お菓子のサイズが相対的に小さくなったように見えているだけかと思っていました。

しかしどうやら僕の勘違いではなく、実際に小型化しているみたいです。

ブルボンのバームロールなんて、リップクリームと同じくらいのサイズにまで小型化してしまっています。むかしはもっと大きかったはずなんだけどなあ。

いつの間にか容量が減っている商品wiki」によれば、お菓子のサイズが小さくなるだけではなく、1袋あたりの個数が減らされたり内容量が減らされたりしている場合もあるようです。いつの間に!

実質的な値上げを続けている

個数が減ったりサイズが小さくなったりするのと同時に価格も安くなっているのであればまだ納得できるのですが、実は価格は据え置きです。

そう、値段は同じでもサイズダウンしたり個数が減らされたりしているのであれば、これは実質的な値上げと一緒!

僕が食べているお菓子たちは、いつの間にか徐々に徐々に値上げし続けてきたわけです。それもコッソリと。

数が減ったりサイズが小さくなったりしても、人はごくわずかな変化には意外と気付かないものです。そしてたとえ気付いたとしても、「このくらいならいいか。」となぜか許してしまい、今までどおりに買ってしまったりもします。

こうやって消費者は徐々に損をしているんですね。

企業側の大義名分

お値段据え置きで実質的な値上げをしている企業側にも、サイズダウンや個数減少について言い訳をしています。

「高齢者人口が増えたので、1個当たりのサイズを小さくして高齢者へ配慮した」

「1世帯あたりの子どもの数が減っているので、子供1人でも食べきれる量に個数を減らしている」

「原材料費が高騰していて・・・」

だいたいこんな感じです。

少子高齢化は言い訳としては不適切

たしかに高齢者世帯が増えたり世帯当たりの人数が減っていっており、「食べきりサイズ」を求める人がいるのは事実です。

醤油のボトルとかも、昔は1リットルくらい入ってそうな大きなものが販売されていましたが、一人暮らし世帯が増えたことや使い勝手の良さから、小さなタイプが販売されるようになりました。

量が少ない方が使いやすいことがあるのは事実です。長い期間使いきれずにいると腐ってしまう食品であれば。

醤油やカット野菜などは食べきれずに残しておくと腐らせてしまうことがあるため、小さなサイズの方が便利なことがあります。

しかしお菓子はどうでしょうか?

お菓子って腐りますか?

何年も放置すれば湿気たりカビが生えたりすることがあるかもしれませんが、生クリームでも使っていない限りは1週間くらいなら放置しても全然問題ないです。

つまり食べきりサイズの名目で小型化する必要はないし、個数を減らす必要もないんですよ。

醤油のボトルが小型化したりカット野菜が店頭に並ぶようになったからといって、乾物の食品まで追随して内容量を減らす大義名分は存在しないということです。

原材料費は高騰している・・・ときもある

原材料費は高騰していた時期があるのは事実ですが、下がっていた時期もあります。

お菓子の主な原材料としては「小麦」があり、毎日値段が少しずつ上下しています。

輸入小麦の価格はシカゴ相場のデータが参考になりますが、上がったり下がったりしていることがわかります。

小麦価格は

  • 天候の影響による豊作・不作
  • 家畜の餌となる「飼料用トウモロコシ」が不作だった際に小麦を代用飼料にする
  • 為替価格
  • 原油価格(輸送運賃)

などの影響も受けます。

そのため小麦単体の価格だけでは判断できませんが、価格が上がる年・下がる年があるのであれば、理論上は実質的な値上げがあるのと同じように実質的な値下げがあってもよさそうなものです

なお、世界的な人口増加による需要の増大が値上がりに影響しているのではないか?という意見があるかもしれませんが、日本製粉の資料(p16)によれば消費量の増加と共に生産量も増えているので、人口増加が小麦価格に与える影響は少ないと考えられます。

いずれにせよ、原材料(主に小麦)の価格に伴ってお菓子の値段が上下するのであれば、本来なら値下がりする場面があってもいいはずということになります。

しかし実際は上がるばかりで下がることはありません。

お菓子の価格が高止まりする原因

なぜ、本来なら値下がりすることがあってもいいはずのお菓子の値段が、高止まりしてしまうのか?

原因としては、人件費の高さ生産性の低さ、それから無駄な広告費などが考えられます。

ここからわかるのは、いまだに紙とペンで仕事を続け、効率化や省力化の障害になるような人たちが”いる”という事実です。新しく経団連の会長になった中西宏明氏はペーパーレス化やIT化に積極的で、仕事の効率化や省力化がこれから期待されています。

しかし先代の会長までは紙と対面、電話での仕事しかしていなかったことが判明し、非常に効率の悪い、生産性の低い人たちだったことが伺えます。こういう生産性の低い人たちがなぜかたくさんの給料をもらっており、商品価格の高止まりにも影響しているのではないでしょうか。

組織の上に立つ人たちが効率化や省力化に無頓着ということは、現場レベルでも効率化や省力化、それに伴うコストカットに無頓着なことも想像できます。

茨城県庁の電子決裁化の事例のように、トップの人が号令をかければ現場も大きく変わります。生産体制が効率的になれば、商品の価格も高止まりせずに済んだかもしれません。

また、個人的には広告も無駄だと感じています。こんなにキレイなウェブサイトを作ったりテレビCMを出したりしていますが、これらの広告費も商品価格に上乗せされており、消費者の負担になっています。果たしてあそこまでキレイなウェブサイトを作ったりテレビCMを何本も作ったりする必要があるのか?

こっそりと値上げをするのではなく、広告費を削ったり生産性を高めたりできなかったのかな?と疑問に感じてしまいました。

実質的な値上げに対抗する方法

それなりに企業努力もしているのでしょうが、お菓子だけではなく、食品や生活必需品などの値段はこれからも上昇し続けるでしょう。これは給料が増えたり副収入が入ったりしない限りは、出費の割合が増えていくのと同じことです。

一般家庭においては、生活費を絞ったり収入が増えたりしない限りは「徐々に貧しくなっていく」と言っても過言ではありません。そんな実質的な値上げに対抗するために、こちらも手を打たなければなりません。

生活費を切り詰めるのが手っ取り早いですが、副業を始めて収入源を増やしたり、投資をしたりすることでも対抗できます。

企業側はこっそりと値上げをしながらも、事業規模を拡大したり売り上げを増やしたりしています。そう考えると、食品メーカーや生活必需品メーカーの株を買っておけば、商品が値上がりした分の利益は株価にも反映されていくので、こちらのダメージが少なくできそうです。

また、現金での支払いをやめてクレジットカードでの支払いにするだけでも、ポイントが貯められるので値上がりのダメージを軽くできます。

  • 副業
  • 投資
  • クレジットカード払い

などで対抗して、実質的な値上げや増税などのダメージを軽くしたいですね。

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