ブログをやっていると時々気になるのが、「影響力」です。
- 自分の影響力はどれくらいあるのだろう?
- ネットで有名なあの人と同じくらいの影響力があったら、どんな凄いことが起こるのだろう?
こんなことが気になることがあります。
今回はインターネットで影響力を持っているインフルエンサーの話に始まり、最終的には「インターネットを切断し、ちょっと距離をとろう!」という話になります。
全然うまくまとめられなかったので、最後まで読んでくれた方がいたら3行でまとめてコッソリ教えていただけるとありがたいです。
インフルエンサーの知名度はたいしたことがない
- ツイッターのフォロワー数が数万人
- ブログのPVが月間数十万PV
こういう方たちのことを”インフルエンサー”と呼びます。
インフルエンサーとは「影響力のある人」という意味を持っており、ニュースに対する自説を唱えたり意見を述べたりしたとき、たくさんの人たちに自分の考えや意見を届けたり賛同させたりする力を持っています。
インフルエンサーが情報発信するたびに、たくさんの人が影響を受けるんですね。
この影響力を利用して、最近では企業がマーケティング(販売活動)にインフルエンサーを起用したり、SNSからの集客活動に利用したりしています。
それだけ大きな影響力を持っているのであれば、当然、世間からの知名度も高いとは思いませんか?
でも実はインフルエンサーの知名度なんて大したこと無さそうだよ、特に、インターネットの世界でインフルエンサーともてはやされている人たちの知名度は・・・ということを最初にお伝えしておきます。
インターネット界隈の有名人・インフルエンサーが世間ではどれくらいの知名度なのか?
それを教えてくれたインフルエンサーはこちらの2名。
永江一石さん
1人目は永江一石さん。
永江さんは
- Twitterのフォロワー数:27000弱
- Facebookのフォロワー数:14511
- Facebookページのファン:10465
- Instagramのフォロワー:6294
- ブログのPVが月間30万ほど
- ブログのFeedlyのRSS登録が1.2万
- noteのフォロワー数:6300以上
という方で、さらにメルマガもやっています。
メルマガの読者数はわかりませんが、永江さんが「雪は黒い」とつぶやけば「そうだ!そうだ!」と影響される方がそれなりに現れるであろう、かなりの影響力を持っている方です。
まさにインフルエンサー!
しかしそんな永江さんでも、上の記事のタイトルからもわかるように、「インフルエンサーとか言われても世間じゃ誰も知らない」そうです。
ネット上では有名人に見える方でも、世間からの認知度は恐ろしいほどに低い!
そもそも僕のブログを読んで、永江さんのことをたったいま知ったばかりという方も多いと思います。
昨日、簡単なリクルートの同期会があったのだが、ほとんどの人から「永江、いまなにしてんの」と聞かれました。
ネットなんて、そんなものです。w
大事なことなのでもう一度いいます。
ネットなんでそんなものです。
炎上とかインフルエンサーとか、普通のひとは関係ありません!
— Isseki Nagae/永江一石 (@Isseki3) 2018年7月26日
僕が言ってもなんの説得力もありませんが、ネットの有名人なんて世間から見れば「たいしたことない」レベルなんです。
ヒデヨシさん
インフルエンサーの知名度について語ってくれている2人目が、ヒデヨシさんです。
ヒデヨシさんは自身のツイッターアカウントのフォロワー数が3万人に達したころ、街の人たちにアンケートを取りに飛び出しました。
アンケート結果はこのようなものになったそうです。
- フォローもしてないし、ヒデヨシを見たことすらない・・・7人
- フォローはしてないが、ヒデヨシを見たことはある・・・1人
- ヒデヨシを見たことはないが、説教おじさんは知ってる・・・1人
- ツイッターはやってないけどヒデヨシを応援する・・・1人
- ヒデヨシをフォローしている・・・0人
- リアルヒデヨシをひと目見て、失笑し、立ち去った人・・・5人
アンケートをした相手が15人と非常に少ないためあまり参考にならないかもしれませんんが、フォロワー3万人のアカウントでも知名度は「こんなもん」に過ぎません。
ほとんどの人はインターネットの有名人のことなんて知りませんし、興味もありません。
そもそも、ツイッターをやってない人とかインターネットを普段使わないという人だっています。
ネットで有名人になったところで、一般人にとってはどーでもいいことなのです。
ネットの世界は狭い、ネットの常識は世間の非常識
永江さんとヒデヨシさんで2つの事例しか出せませんでしたが、ネットの有名人に対する世間の認識をだいたい理解していただけたと思います。
インターネットで誰が有名だとか、誰が炎上したとか、誰が面白いとか…
そんなもの、世間では誰も気にしていません。
僕は普段ブログを書いたりネットサーフィンしたりして、ネット上のコンテンツを見ることが多いです。
そういう生活を続けていると、あたかもネット上のコンテンツが世界の全てであり、ネットの常識が世間の常識だと勘違いしてしまうことがあります。
しかし2人のインフルエンサーの事例を見てもわかるように、ネットの有名人はたいした影響力を持っておらず、また、ネットで起こっていることは世間の人たちにとってはどうでもいいことです。
ネットで起こっていることはインターネットという狭い世界の出来事に過ぎないんですね。
ここまでを一旦まとめておくと、
- インフルエンサーの影響力には目を見張るものがあり、企業も一目置いている
- しかし実際には、ネット上で「有名人」「インフルエンサー」と思われている人の影響力はインターネットという狭い世界での話にとどまる
- ネットでインフルエンサーと思われている人たちの世間からの認知度は低く、影響力も少ない
- ネットの常識は世間の非常識
ということになります。
ブロガーは井の中の蛙
ところで、一日中ネットサーフィンをしたりツイッターを眺めたりしていると、
「ブロガーになるために会社を辞めました!」
「会社を辞めて好きなことをして生きていきます!」
みたいなノリの人を見かけることがあります。
とくに20代の若い方に多い気がするのですが、それを見て、
「君たち、井の中の蛙(かわず)になってないかい?」
と感じることがあります。
本当はもっと広くて大きな世界が広がっているのに、インターネットという狭い世界だけで情報を手に入れ、感化され、染まってしまう・・・。
そして狭い範囲でしか世界を見ていないのに、「今日からブロガーになります」「会社をやめます」といった大胆な行動に出てしまう。
僕にはそう見えるのです。
ネット上のインフルエンサーたちは毎日のように
「サラリーマンはクソ。嫌な仕事はいますぐやめろ。俺が支援してやるから。」
「おっさんはクソ。老害。」
「批判してくる奴はクソ。そんなヤツとは縁を切れ!」
などと叫んでいます。
たしかに一理ある意見もあるのですが、それをそのまま鵜呑みにしてしまうのはどうなのか?
インターネットという非常に狭い世界での有名人(インフルエンサー)の意見に全てを委ねてしまうのはどうなのか?
井の中の蛙ではないのか?
と、感じてしまいます。
そう感じるのは僕がすでに”老害”になっているからなのかもしれないけど・・・。
しかしそれでも、「ネットの有名人がこう言ってたから」という理由で会社をやめたりブロガーになったり、おっさんを老害扱いしたりするのって、
「親に言われたから大学まで進学した」
「上司に”石の上にも3年”って言われたからブラック企業でも我慢して働き続けた」
と言ってるのと、何も変わらないように思えるんです。
会社や家庭、インターネットなど、ごく狭い世界での話を世間の常識だと信じ込んでしまった。ただそれだけ。
実にチョロい、チョロすぎる!
インターネットと距離を置こう
インターネットの世界で起こる出来事も、影響力がある(とされている)インフルエンサーの言うことも、炎上事案も、価値観も、すべては狭い世界での話に過ぎません。
そんな狭い世界の話にのめりこみ、「ブロガーになる!」「起業する!」「移住する!」「老害!」などと言っている人を見ると、なんだかなあ~と思ってしまいます。
ネットの住民になるまでのめり込んじゃった人は、たまにはインターネットから距離をとって、もっと広い世界を見て、もっとたくさんの価値観を知った方がいいんじゃないのかな?と感じます。
まあ、ここまで書いてきたことも結局はすべてインターネットという狭い世界での出来事について書いただけなので、僕も同じ穴の狢、いや、井の中の蛙なんだけど・・・。
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