あなたが最後にインターネットカフェ(ネカフェ)を利用したのはいつですか?
僕は社会人になって以降、自分でインターネット回線を契約するようになり、ネカフェを利用することはなくなりました。そのためネカフェ歴は10年くらいのブランクがあります。しかしつい先日、旅先でどうしても泊まれる宿を見つけることができない事態に見舞われ、宿泊先としてネカフェを利用してみました。
するとどうでしょう?
僕の知っているネカフェは面影しか残っておらず、設備もシステムも大幅にアップデートされていて驚きました。この10年間で進化した部分をご紹介します。
無人化(セルフ式)されており、店員が常駐していない
人手不足によるものか、はたまた技術の進歩による成果なのか?
僕が訪れたネカフェでは
- 会員登録
- 使用するブースの選択
- シャワーなど有料オプションの利用
- 精算
までをすべて利用者自身で行うセルフ型の店舗でした。
無人受付機で利用申し込みを行い、好きなブースを選ぶとレシートが出力されます。
レシートにはQRコードが印字されており、店舗への入退場、有料オプションの利用申し込み、席の移動、精算時に必要です。
10年くらい前まではこれらの対応は店員さんが行っていました。
セルフ方式が採用されている店舗では、店員さんがやることはトイレの掃除や使い終わった後の個室ブースの清掃、機械トラブル、ピザなど客が注文した飲食物の配達くらいに限られます。「スタッフが誰もいなくてもいい」とまでは言いませんが、スタッフ側の手間や労力は以前よりも格段に少なくて済むのは確実です。
そしてその結果、人を雇う必要がなくなりました。実際、僕が行ったセルフ店では店員さんの姿を見かけることは一度もありませんでした。
僕はネットカフェの店員さんってわりと暇なイメージがあり、自分も将来アルバイトでやってみたいと思っていました。暇な時間が多いためスマホゲームをして遊んだり、ブログを書いたり、なんなら惰眠をむさぼったりできると思っていたからです。
しかしテクノロジーの進化により省人化が進んだため、ネットカフェの店員になるためには”超狭き門”をくぐりぬける必要があるばかりでなく、接客が不要になった分それ以外の仕事に精を出さなければならない、決して楽ではない仕事になってしまっています。かくして僕の「できるだけ楽な仕事に就く」という計画はもろくも崩れ去ったのでした。
10年前のネカフェから進化していたポイント
他にも進化していたポイント、僕が驚かされたポイントがあります。
QRコードと電子ロックで入退場を管理
QRコードと電子ロックで管理しているため、入場後の途中退室が自由にできます。コンビニに食べ物を買いに行くこともできますし、近くのATMにお金を降ろしにいくことだってできます。ただし、トイレやシャワーの利用にもQRコードが印字されたレシートが必要です。
読み放題アプリで漫画が読み放題
ネカフェには漫画が置いてあり、漫画目当てでネカフェを利用する方も多いです。
最近のネカフェでは各パソコンに読み放題アプリがインストールされているため、目当ての漫画を他のお客さんが読んでいて棚に見当たらなかったとしても、パソコンの方で読みたい漫画がすぐに読めます。
この次元になると、もはや実物の漫画本は不要です!
特に古い雑誌は保管場所に困るため置いてないことが多いですし、アダルト系の漫画は「誰かに見られてるかも…」と気になり取りに行きにくいです。しかし読み放題アプリなら古い雑誌も読めますしアダルト系の漫画もじっくり読めます。最高!
充電ケーブルが用意されている
現代人にとってスマートフォンやパソコン、タブレットなど電子機器は必需品。そしてバッテリー切れは死活問題です。
最近のネカフェには各種充電用ケーブルが用意されており、手ぶらでネカフェに泊まってもバッテリー切れを心配しなくて大丈夫。
ちなみにネカフェは基本的には利用者の身分確認と会員登録が必要で、必ず「会員カード」を作成しなくてはなりません。この会員カードもスマホアプリに統合することができるため、財布の中に会員カードを入れなくてもいいです。これなら財布がパンパンにならずに済みますね。
スマホさえ持っていれば、いつでも気が向いたときにネカフェが会員価格で利用できます。
トイレにアメニティが…何日でもネカフェに泊まれる
今回僕が一番驚いたのがこちら。
トイレに歯ブラシやカミソリ、クシが用意されていたことです。
以前からネカフェをホテル代わりに使う人は多かったですが、ここまでのサービスはなかったと思います。
地域や店舗にもよりますが、僕が行ったネカフェでは9時間ナイトパックで約2,000円でした。この値段で泊まれるなら安いですね。
ちなみに利用プランは自分で選ぶ必要はなく、精算時に一番お得なプランを自動で選択してくれます。これは地味にありがたい!
以前は「9時間ナイトパックで申し込んだけど、途中で事情が変わって3時間で出なければならなくなった」という場合には高くても申し込み時のプランで支払わなければなりませんでしたが、いまは安い方のプランで精算してもらえます。
安い宿にはゲストハウスもありますが、
- 他の宿泊者とのコミュニケーションを取らなくてもいい
- 1泊くらいならシャワーなしでもいい(シャワーは有料、400円)
- 寝床はベッドじゃなくてもいいし狭くてもいい(リクライニングシート席を利用)
というのであればネカフェで十分。
大きな荷物がある場合は外部のロッカーに預けた方がいいと思いますが、バックパック1つで旅行するならネカフェに泊まるのもアリですね。
ネカフェの今後の進化に期待
以上のように、時代が変化したぶんネカフェのシステムも10年前とは比べものにならないくらい変化していました。
馴染みのある商品やサービスでも、わずか数年で見違えるほど進化していることがあります。今回10年ぶりにインターネットカフェを利用してみたら驚くことがたくさんありましたので、しばらく利用していなかった他のサービスでも進化した点がないか調べてみたくなりました。
新しい技術やシステムを取り入れれば取り入れるほど、生活は便利で楽になります。値段も安いので、便利なものはどんどん使っていきたいですね。
コメント