ナンパで成功するのも資格試験に合格するのも、成功するためには「成功するための型」に当てはめて行動するのが鉄則です。素人ほど「独自の方法」にこだわりがちですが、そんなものは自己満足以外のなにものでもありません。先人たちが用意してくれた「型」にはまることによって、成功する確率は飛躍的に跳ね上がります。
そしてこの型には、「物語を面白くするための型」も存在します。この型に当てはめてストーリーを練ることによって、初心者でもそれなりに面白い作品を仕上げることができるんです。
面白いストーリーは机の前でボーっとしているときにフッと神がかり的に降りてくるものではありませんし、ウンウン唸りながら頭を悩ませて考え付くものでもありません。面白い物語には「話が面白くなる型」があるので、その型に当てはめながらストーリーを練るだけです。
今回は漫画や小説、映画などの作品づくりに欠かせない”物語”のうち、ヒット作に共通する「型」をご紹介します。
この型を知ることによってパッとしなかった作品が面白くなり、読者たちはワクワクドキドキしながら続きを読み進みたくなります。「物語を作ってみたけど、なんか面白くないな…」と悩んでいる方は、作品づくりの参考にしてください。
「面白くない物語」を考える(逆説思考)
面白い物語を作りたければ面白い物語を考えるのではなく、「面白くない物語」を考えた後にその反対の作品を作るのが簡単です。
「面白い物語を考えてください」と言われてもパッと思いつくものではないので、面白くない話の特徴を列挙し、その反対の話を作ればいいんです。
では、面白くない物語ってどんな物語ですか?
・・・いろいろな事例が頭に浮かんだかもしれませんが、簡単に言ってしまうと「単調で常識的なストーリー」だと思います。
- いつも同じメンバーが
- いつも同じような場所で
- いつも同じようなことばかりしている
- しかも何か常識的ではない風変わりなことをしているわけでもなく、常識的なことをしているだけ
こんな物語はつまらないですし、漫画や小説にしたところで売れるわけがないですよね。
というわけで、こんなつまらない話とは反対のストーリーを作ってみます。
つまり、
- メンバーが入れ替わりがある
- 色々な場所へ出掛ける
- なにか非常識的なことをしていたり、風変わりなことをしている
こんな物語にすればいいんです。
なお、メンバーの入れ替わりや場所的な設定は物語全体で考えるとそれほど重要ではありません。
物語においては「世界観」や「主人公が取り組んでいる活動」が重要な軸になるため、面白い物語を作りたいのであれば主人公たちが非常識的な行動をしていたり、風変わりな世界観にしたりするのが必須となります。
常識→非常識 を列挙していく
実際に面白い話のネタを考えてみましょう。
常識的な設定(つまらない話)をメモして、その反対の設定(面白い話)を考えていくだけです。いくつか列挙し、代表的なヒット作を挙げてみます。
- 主人公は人間→主人公をスライムにしてみる(転生したらスライムだった件)
- 主人公は高校生で名探偵→高校生探偵の頭脳はそのままに、姿だけを小学生にしてみる(名探偵コナン)
- 奇妙な姿をした敵と戦う→敵は人間の姿をしていて、しかも巨人(進撃の巨人)
- 主人公なら何か特別な能力を持っているはず→「俺はどこにでもいる普通の高校生」(各種ラノベ)
- 人間は1度死んだら絶対に生き返らない→何回死んでもすぐに生き返る(亜人)
- 投資は社会人になってから→中学生だけど投資をすることになった(インベスターZ)
- 伝説の英雄(男性)を召喚する→実は女性でした(Fate)
アニメや漫画ばかりになってしまいましたが、型どおりに非常識な設定を組み込むことで物語を面白くできます。
これら非常識な設定に加え、定期的に新しい人物を登場させたり主人公たちが様々な場所に出掛けるように誘導させたり出来れば、名探偵コナンのような面白くて長続きする作品を生み出すことだって可能です。
関連記事:アニメ「名探偵コナン」が人気な理由。なぜ国民的なアニメになれたのか?一人のファンとして考察
コナンほどの物語を作るのは簡単ではないでしょうが、少なくとも
- いつも同じメンバーが
- いつも同じような場所で
- いつも同じようなことばかりしている
こんな会社の飲み会みたいな、単調で飽きてしまう…そんなつまらない物語にはならないはずです。
型にはまれ!
今回は面白い物語を作るコツとして、
- 面白い物語を作るためには型にはまることが重要
- 設定や世界観を考える際には「常識→非常識」の逆説思考が有効
という内容について書きました。漫画や小説、映画の企画を考えている方は参考にしてみてください。
また、今回の内容はブログ作りにも応用することができます。面白いブログ、人気ブログを作る際の参考にどうぞ。
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