今回は走るときの姿勢、すなわちフォームについて取り上げたいと思います。 走るときのフォームは本当に千差万別、個人の体格や筋力、筋力のバランスなどによって異なります。それはもう、シルエットだけ見て誰か判別できるくらいです(笑)
正しいフォームを知れば、誰でも速く走れる
それでは、自分なりに走るのが速い人に共通している部分をメモして実践してみた結果、効果があったことをご紹介します。 まず、短距離走、長距離走に関わらず「走る」という行為において、速く走れるフォームとは
- 背筋が伸びており、姿勢が良い
- 腰の位置が高い(重心が高い))
- アゴを引いている
- 脇(肘)が締まっている
- 肩がリラックスしている
- 胸が開いている
の6つが決め手になります。これらの決めてについて1つずつ理由を考えてみました。
(1)背筋が伸びており、姿勢が良い
直立2足歩行する人間にとっては、背筋を真直ぐにのばした状態のときが一番力を発揮しやすいからだと考えられます。
(2)腰の位置が高い
走るという行為が地上を物理的に移動する手段である以上、重心の位置が高い方が移動しやすい(速く走りやすい)ということなのだと考えられます。たぶん…
(3)アゴを引いている
これは(1)、(2)と連動していると思うのですが、アゴを引くと頭の重心位置が体の重心位置(腰の辺り?)よりも前にでるため、体が勝手に前に進んでいくようになります。 人間の頭はけっこう重くて、体重の約10パーセントくらいの重さになるらしいです。 つまり、頭の位置と体の重心位置(腰)、この2つを結ぶ体の形(背筋)を上手にコントロールすることでパフォーマンスが上がる、ということかな?って思ってます。
(4)脇(肘)が締まっている
脇は締めていたほうが、腕を大きく振れます。 長距離走では大きく振る必要はありませんが、本当は大きく振れるけどわざと小さく振っているのと、小さく振ることしかできないのでは全然違います。それに何よりも、脇を締めていた方が疲れないですし…
(5)肩がリラックスしている
余計な力が入っているときよりも、リラックスした状態の方が筋肉は力を発揮しやすいです。 速く走りたいのであれば足の筋肉を動かそうとするよりも腕を速く・大きく振った方が効果的なので、肩の筋肉がリラックスした状態の方がパフォーマンスは高くなります。
(6)胸(肩)が開いている
特に長距離走では、胸が縮こまっていると肺に十分に空気が入らず苦しくなるという欠点があります。 それに、腕の可動域が狭まるので、短距離走でもダイナミックな走りが出来なくなる=力が発揮できていない、ということになります。 速く走りたいのであれば背中の肩甲骨を寄せるようにして、胸を開くようにしましょう。
速く走れないときの原因(まとめ)
いかがだったでしょうか?
- 背筋が伸びており、姿勢が良い
- 腰の位置が高い(重心が高い))
- アゴを引いている
- 脇(肘)が締まっている
- 肩がリラックスしている
- 胸が開いている
この6つを意識して走れば、マラソンでも短距離走でも、これまでとは違って速く走れるようになります。 結局のところその場で直立姿勢をとったときに美しい姿勢のまま走ればよい、ということですね。 活躍しているスポーツ選手の姿をテレビで見ていると、「この人姿勢がいいなあ」と感心してしまうことがよくあります。普段から姿勢に気をつけているのか、それとも体を鍛えていると勝手に姿勢がよくなるのかわかりませんが、とにかく模範的な姿勢です。
まずは1つずつ意識的に改善する
最後に、僕も初めは一気に全部を矯正しながら走ることはできませんでした。 しかし、1つを意識しながら走り、それができるようになったら別のものを意識して…という風にして、1つずつフォームを改善していったら速く走れるようになっていました。 あなたも、まずは気になった点から1つ1つ意識しながら改善し、練習に励んでみてはいかがでしょうか?
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