最近グーグルがどんどん進化し、どんどん賢くなっています。
そしてそれに伴い、わざわざ検索結果に表示された個人ブログやニュースサイトを見なくても、知りたい情報が手に入るようになりました。
ユーザーはもはやウェブサイトをクリックする必要がない
Googleで「~とは」と検索すると、以下のような画面が表示されます。
わかりますか?
検索結果の一番上に次の体育の日の「日付・曜日」が表示され、パソコン版ではさらに、体育の日に関する詳細情報が右の方に表示されます。
もはや体育の日に関する簡単な情報を知りたいだけであれば、検索結果に表示されている他のサイトをクリックする必要がなくなったんです。
他のキーワードでも同じです。
これまでは、「知りたい情報があればGoogleで検索し、検索結果を見て、知りたい情報が書かれていそうなサイトをクリックして情報収集する」という流れでした。
ところがいまではGoogleで検索すると、知りたい情報はGoogleがすでに表示してくれています。わざわざどこかのウェブサイトを見に行く必要はありません。
Googleが全知全能の”神”として、なんでも教えてくれます。最強です。
検索エンジンというよりは「電子辞書」と表現した方が適切かも。
SEOは無意味になった
これまでブログやホームページなどネットコンテンツの制作者たちは、
- Googleの検索結果でいかに上位に表示されるか?
- いかに他のサイトよりも魅力的な内容だと感じてもらえるか?
に、しのぎを削ってきました。
具体的にはSEO(検索エンジン対策)といって、ブログを作るのであれば記事のタイトル内に検索で使われそうなキーワードをたくさん混ぜたり、そのキーワードに関連するキーワードを混ぜる。
あるいは思わずクリックしたくなるような刺激的な言葉をタイトルに混ぜたり、ディスクリプションと呼ばれる概要欄にコンテンツの内容を書いてクリックを誘ったりしていました。
他にも自分のサイトを外部サイトから紹介してもらって”リンク”を付けてもらったり、1ページの文章量を増やして長文化したりオリジナルの画像をたくさん掲載したりして、自分のサイトを訪問してくれる人が少しでも増えるように躍起になってきました。
ところが、です。
Googleが一瞬で検索ユーザーが求めている”答え”を出してくれるようになったので、これまでの努力はすべて水の泡となりました。
Googleの最近の試みはこちらの記事に詳しく書いてあります。
端的に言えばここまでの話は、この一文に集約されます。
ユーザーはもはやウェブサイトをクリックする必要がなくなってきている。
Googleがキュレーションサイトを取り締まらなかった理由
Googleは検索ユーザーの求める情報を瞬時に表示するようになりましたが、Googleが返した検索ユーザーへの答えはGoogleが作ったものではありません。
ウィキペディアなど、誰か他の人が自分のウェブサイトやブログのコンテンツとして作ったものを表示しているにすぎません。
自分が作ったものではなく、他人が作ったものを表示する…これってなにかに似ていませんか?
そう、キュレーションサイトです。
キュレーションサイトとは、ネット上に散らばる情報を集約(キュレーション)し、1ページにまとめているサイトのことです。
他人が作ったコンテンツの良いところだけを寄せ集めて情報を一元化しています。
いろんなウェブサイトに散らばっている情報をいちいち見に行くのは面倒くさいので、むかしはキュレーションサイトにも需要がありました。
ところが最近では、
- 自分でコンテンツを作らずに他のサイトからパクった(盗んだ)情報をさも自分が作ったかのように表示している
- 情報の信ぴょう性を確認せず、間違った情報を垂れ流している
などで問題になり、閉鎖されるサイトが増えています。
で、Googleは現在このキュレーションサイトになりつつあるということです。
なるほど、どうりでコピペやフェイクニュースなどを垂れ流す低品質なキュレーションサイトでもGoogleは放置していたわけだ。
こちらのブログで予想していた通りのことになりそうですな。
ブロガーには向かい風
この記事の冒頭でGoogleが「賢くなっている」と書きましたが、果たして賢くなったのかセコく(ずる賢く)なったのかはわかりません。
ですが情報を求めている検索ユーザーの立場としては、今の方が便利です。
便利ということは今後もこの流れが加速するということなので、
- ユーザーは検索結果を見てウェブサイトをクリックする必要がなくなり
- これまでネットコンテンツの制作者たちが実践してきたSEOは無意味になり
- Googleがキュレーションサイト化する
のでしょう。
僕も含め、ブログをやっている方にとってはアクセス数が減るのでマイナス要素になります。
いまのうちになんらかの対策を取っておいた方がよさそうですね。
対策方法の一例としてはSNSを活用した検索エンジンに頼らない集客方法を確立したり、ホリエモン のようにメールマガジンによる独自メディアの構築が挙げられます。
すでに実践している人がたくさんいるしノウハウも出回っているので参考にしましょう。
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