乗車料金が無料のタクシーが誕生するかもしれない!とネットで話題になっています。
日本初 運賃無料“タクシー”運行へ 「15歳起業」の若手実業家が新会社
nommoc(ノモック)の仕組み(計画)
nommocはどのようなサービスかというと、一言で言えば
「無料のタクシー」になります。
「移動を無料に」がコンセプトで、タクシーの車内にディスプレイ広告を表示させ、広告を出したい企業にスポンサーになってもらうわけです。
テレビや検索エンジンと同じ仕組みですね。
テレビ(民放)が無料で見られるのは、スポンサー企業が視聴者の代わりにテレビ局にお金を払ってくれているからです。
テレビ局はスポンサー企業からお金をもらい、対価としてCM(広告)を流しています。
視聴者は無料で番組を見れますが、その代り、スポンサー企業のCMも見ることになります。
この仕組みがあるおかげで、視聴者は無料で番組を見れるわけですね。
Googleなどの検索エンジンも、広告を出稿する企業が広告出稿料として運営費を支払ってくれているおかげで、一般利用者は無料で検索エンジンを使うことができます。
そのかわり利用者は、検索結果の一番上に表示される広告を必ず見なければなりません。
nommocはこの仕組みを使って、「利用者が広告を見ることを条件に、タクシーを無料で利用できる」という仕組みになっています。
誰がnommocを企画したのか?
nommocの企画者は吉田拓巳さんといって、1995年生まれ。
15歳で起業し、ネット上でお年玉を集めることができる「お年玉.me」を作ったり、10代のネット疑似投票サイト「Teens Opinion」でも知られている方です(僕はしらなかったけど…)。
実現できるかどうかはともかくとして、nommocのようなサービスを考え付く人が増えたり、若い方が世の中を便利にしていこうとする流れが加速していったらいいな~と感じました。
nommocはまだ企画段階で、クラウドファンディンの「FUNDINNO」でこれから資金調達するそうです。
5月8日夜に募集を開示し、12日から申し込みを受けつけるそうなので、「運賃無料タクシー」に乗りたい方や吉田さんを応援したいという方は応援してあげてください。
現時点で考えられる問題点
僕は素直に「無料タクシーすげえええ!!!」って思っちゃう人なんですけど、いろいろと問題点もあるみたいです。
現時点で指摘されている主なものはこちら。
- 広告収入だけで営業しても資金が続かないのでは?
- タクシー関連の法律に抵触するのでは?
- 既存勢力(タクシー業界)からの圧力が凄そう。Uber(ウーバー)でさえ潰される国なんだから。
- お客さんは乗車後、ちゃんと広告を見てくれるのかな?目を閉じて、イヤホンで耳をふさがれてしまったらどうやって広告を届けるのか?
- 長距離乗車をされたらすぐに赤字になる
などなど…。
たしかに広告収入だけだと資金が底を尽きそうですし、既得権益を守りたい勢力からの圧力が強そうな気がします。
それに、お客さんがちゃんと広告を見てくれるかも疑問です。
解決策としては、
- 「乗車後、アンケート10個に答えないと発車しません」みたいなシステムを導入し、広告を強制的に視聴させる
- 乗車できる距離(範囲)を限定する
が思いつきます。
まだクラウドファンディングが成功していないので何とも言えませんが、nommocが越えなければならない壁は分厚く、とても高そうです。
コメント